2018年05月12日

なぜ無印良品は中国市場で失敗したのか

2018年4月10日、中国サイトの創業邦は、なぜ無印良品は中国市場で失敗したのかについて分析する記事を掲載した。

記事は、無印商品はかつて「業界の神話」だったと紹介。「2001年には10億円以上の赤字を出していたが、今では1410億円以上の黒字になり、日本の小売業界の神話となっている」と伝えた。しかし、「この小売業界の神話も、中国市場では決して順調ではない」と指摘。昨年から無印良品は何度も値下げを繰り返しているが、中国人消費者の心はつかめていないという。

その理由について記事は、「もともと無印良品は『安くて質が高い』ことを売りにしていたが、中国市場に進出した際には、『高くて質が高い』になってしまったとにある」と分析。しかし、いまでは無印良品に似たブランドが次々に出現。「名創優品」はその一つで、日本的な設計やデザインであるものの、無印良品より安い価格で大人気となった。

また、「網易厳選」はもともと無印良品の代理製造をしていたため、品質は基本的に無印良品と同様だが、価格は半分ほどというコストパフォーマンスでやはり人気となった。さらに小米も「小米有品」ブランドをリリース。無印良品のようなシンプルなデザインと庶民に優しい値段で攻勢を強めたほか、アリババも「淘宝心選」という同様のブランドを出したことが無印良品にとって打撃になった分析した。  


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2018年04月12日

黄色い家


後期印象派の偉大なる巨匠フィンセント・ファン・ゴッホ、アルル滞在期を象徴する作品『黄色い家(アルルのゴッホの家、ラマルティーヌ広場)』。

本作は友人アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの勧めもあり、1888年2月から南仏プロヴァンスの町アルルでゴッホが他の画家仲間らと共に共同生活をしながら制作活動をおこなう目的で借りた家、通称≪黄色い家≫のある風景を描いた作品で、同年(1888年)の9月に制作された。

このアルルでのゴッホの意欲的(希望的)で壮大な計画は、他の画家仲間から賛同を得るには至らず、結局、同時期に総合主義を確立させた(ポン=タヴェン派)の指導者的立場に近かったポール・ゴーギャンのみがブルターニュから参加するのみであった。

さらに二人の共同生活はゴーギャンの到着(1888年10月末)から二ヵ月後となる12月の23日に、かの耳切り事件によって悲惨な結末を迎えることとなったが、本作にはゴッホの抱いていたアルルでの制作活動に対する大いなる夢と希望が随所に感じられる。  


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2018年03月12日

アレアレア

近代絵画様式の確立者のひとりポール・ゴーギャン、タヒチ滞在時の典型的な作例のひとつ『アレアレア(楽しみ、喜ばしさ、笑い話)』。

本作はゴーギャンが1891年4月から1893年6月まで南国タヒチへ滞在した第一次タヒチ滞在期に制作された作品で、同地の牧歌的風景や生活と宗教的風習が画面の中に描き込まれている。前景には2人の若いタヒチの娘が1本の樹木の傍らで腰を下ろしながらゆったりと過ごしており、その中のひとりは目を瞑りながら細い縦笛を奏でている。

また画面左下には一匹の神秘的な動物が配され、観る者に自然と人間の調和的世界観を明確に示している。さらに後景では現地ポリネシアに伝わる月の女神ヒナを順に礼拝する女たちが描かれ、同地の生活的風習と異国的情緒を見事に捉えることに成功している。

  


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2018年02月08日

夢のランウェイも始まりはインスタグラムから

 ケイト・モス(Kate Moss)のようにある日街で呼び止められ、モデルにならないかとスカウトされるのが少女たちの夢、そんな時代があった。今やそのチャンスはインスタグラムのダイレクトメッセージから始まる。

 スイスに住むパキスタン系アメリカ人のLeya Ljaz(17歳)は先週、パリ・ファッションウィーク(Paris Fashion Week)のランウェイを歩くことを夢見、スマートフォンと希望をもって電車に飛び乗った。

 そしてパリ(Paris)に降り立った彼女は、ブラジル人クリエイター、フランシスコ・テラ(Francisco Terra)が手掛けるヒップでエッジーな新ブランド「Neith Nyer」のキャスティングの順番を、スマートフォンを握りしめ待っていた。「昨日は初めてのキャスティングでした。本物のモデルたちがいて、素晴らしかった。まだ連絡を待っている状態です」と語るLjazは、「いつかファッション業界に身を置く」ことを確信しているとAFPに話した。

 自費でフランスの都へとやってきたLiazは、学生。パリ滞在中は友人の家に泊めてもらっている。「私はニューヨーク(New York)で育ったので、ファッションウィークは身近なもの。母も大好きなの」と語る。

 9月27日水曜日に開催された「Neith Nyer」のショーに出演した30人ものモデルの大半が、Ljazのようにファッション業界が好むSNS、インスタグラム(Instagram)を通して採用された。  


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2018年01月08日

温室のセザンヌ夫人

 近代絵画の父とも呼ばれる後期印象派の巨匠ポール・セザンヌ初期を代表する単身人物像のひとつ『温室のセザンヌ夫人』。

 本作は画家の妻である≪オルタンス・フィケ≫をモデルに制作された人物画作品で、セザンヌが妻オルタンスを画題とした作品を生涯の中で複数枚(20点前後)手がけているが、本作はその中でも特に代表的な作品のひとつとして位置付けられている。

 画面中央に配されるセザンヌ夫人ことオルタンス・フィケは、黒く細身の衣服に身を包み、やや首を斜めに傾けながら(本作を観る者、そしてセザンヌへと)視線を向けている。

  


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2017年12月08日

饗宴 (Feast)


後期印象派を代表する画家ポール・セザンヌ初期の最も重要な作品のひとつ『饗宴』。

かつて画家自身は≪酒宴≫と命名していたものの、批評家によって≪饗宴≫と呼称されるようになった本作は、19世紀フランスの小説家ギュスターヴ・フローベール(フロベール)の著書「聖アントニウスの誘惑」内に記述される≪ネブカドネザルの饗宴≫を光景を描いたと解釈されている作品で、特に華やかで豊潤な固有色や多様な陰影色など色彩表現においてルネサンス期ヴェネツィア派の大画家パオロ・ヴェロネーゼ(パオロ・カリアーリ)随一の大作『カナの婚宴』や、フランドル絵画最大の巨人ピーテル・パウル・ルーベンス、フランスロマン主義の巨匠ウジェーヌ・ドラクロワへの傾倒と研究を如実に感じさせる。  


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2017年12月01日

ガソリン価格へどう響く?

 原油価格が2年4か月ぶりの高値となっている。主要産油国の協調減産への期待もさることながら、サウジアラビアの政情不安が背景にある。あおりで国内のガソリン価格が1リットル140円に迫るまでに上昇している。どこまで上がるのか。

 ガソリン価格は上昇が続き、資源エネルギー庁が2017年11月22日に発表した20日時点の店頭価格は、全国平均で前週比1.8円高の140.1円となった。10週連続の上昇で、その間の上げ率は約7%。このまま140円台に乗せたのは2015年8月以来2年3か月ぶり。原油価格の急伸を受け、石油元売り各社が卸価格を断続的に引き上げ、給油所が店頭価格に転嫁しているのだ。灯油も同様で、北海道ではコープさっぽろの価格が1リットル82円と、前年同期の62円から約3割上昇している。

 もとになる原油相場はというと、10月初旬から本格的に上昇が始まり、国際指標となるニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物の期近物は11月6日には1バレル=57.35ドルと約2年4か月ぶりの高値をつけた。その後は伸び悩んではいるが、それでも、直近は55~56ドル台となっている。42ドルまで下がった6月からは3割以上、上昇した計算だ。

 上昇の第1の理由は、石油輸出国機構(OPEC)などが協調減産を再延長するとの期待。1月に、当初は半年間の予定で始めたOPECと、主要な非加盟国による協調減産は、2018年3月末まで延長済み。OPECは11月30日にジュネーブで開く予定の総会で協議するが、10月にOPECの盟主、サウジアラビアのムハンマド皇太子が「再延長の準備がある」と表明するなど減産延長は既定方針化しており、減産幅の拡大や減産に参加する非加盟国の拡大なども検討されていると伝えられる。非加盟国の石油大国ロシアは2018年いっぱいの減産継続に意欲的とされ、原油市場を強気にさせている。

 加えて、ここにきて原油相場上昇に弾みをつけているのが中東最大の産油国サウジの政情不安だ。11月上旬にサウジ政府の汚職対策機関が王子や現職閣僚ら数十人拘束した。ムハンマド皇太子が政敵を排除して権力を一段と集める動きとされるが、内政混乱の連想からサウジの生産量が落ちるとの観測を呼んで原油を買う勢いが強まり、相場を押し上げる方向に作用した。

 皇太子は脱石油依存を掲げて経済改革に取り組むほか、対外政策なども取り仕切っているとされ、サルマン国王からの早期譲位の観測さえ流れる。皇太子が権力を完全に掌握すれば、政情は落ち着きを取り戻すとの見方があり、そうなれば原油相場の下げ圧力になる。  


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2017年11月24日

デュブール家の人々

 19世紀のフランスや英国(イギリス)において人気を博したサロン画家アンリ・ファンタン=ラトゥールの代表作『デュブール家の人々』。

 1878年のサロンに出品された本作はファンタン=ラトゥールの妻ヴィクトリア・デュブールとその家族≪デュブール家の人々≫を描いた集団肖像画(家族肖像画)である。

 画面左側から白いドアの前に立つ帽子を被った女性(婦人)が義理の妹となるシャルロット・デュブール、画面中央で椅子に座るのが義母デュブール夫人、その後ろで母の肩に手をかけるのが画家の妻ヴィクトリア・デュブール、そして画面右側で椅子に座る紳士が義父デュブール氏と四人の人物が描かれる本作では、全ての人物が黒色の衣服を身に着けているが、これは画家が人物らを配しておこなった最初のデッサンが11月1日と万聖節(全聖人と殉教者に対する記念日)であるために喪服であることを安易に推察することができる。  


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2017年09月26日

牡丹と黒人の女性

 初期印象派の画家フレデリック・バジール晩年の代表的作品のひとつ『牡丹と黒人の女性』。

 本作は黒人の女性が机上で花瓶に花を活ける姿を描いた風俗画的作品であるが、アンリ・ファンタン=ラトゥールなどアカデミックなサロン絵画様式に近い、細密に描き込まれた花の静物という伝統的な古典的画題に日常の場面を組み合わせた画題構成が大きな特徴のひとつで、このような画題の構成は写実主義の巨匠ギュスターヴ・クールベも手がけているが、本作においては1868年以降の画家の作品にみられるアカデミー絵画への回帰の傾向を示した最も良例の作品のひとつとも言える。

 バジールは本作を手がける少し前に同画題の作品『牡丹と黒人女性(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)』を制作しているが、この最初のヴァージョンと比較してみると、花を活けるモデルの黒人女性の仕草や視線が、より自然な動作的印象を(本作を)観る者に与えるように考慮して描かれていることが分かる。  


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2017年09月19日

井戸端の若い女と子供

印象派の巨匠カミーユ・ピサロ1880年代を代表する作品のひとつ『井戸端の若い女と子供』。

本作はカミーユ・ピサロ家の家政婦と画家の四番目の息子リュドヴィク=ドロをモデルに描かれた作品で、おそらくオスニーへと住居を移した1882年の後半に描かれたと推測されている。

画面中央の空間(小道)を挟み、左部分へ煉瓦(レンガ)の井戸とそこにもたれ掛かるピサロ家の家政婦の姿を、右部分に指を咥えるリュドヴィク=ドロの姿を配している。双方とも青衣を身に着けており、本作の明瞭で豊潤な色彩の中で青衣へ射し込む光と影が鮮やかに映えている。

  


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